スホーイ35 2012 1 27

 あまり報道されていませんでしたが、
先週は、このようなニュースがありました。
「中国が、ロシアから戦闘機Su-35(スホーイ35)を40機前後購入する予定」
 スホーイ35とは、諸説ありますが、
自衛隊が導入する予定のF35に匹敵する能力があると言われています。
 もちろん、スホーイ35は、性能面で、F35に全く及ばないという説もありますが、
それでも、自衛隊の主力戦闘機F15を上回る性能があるでしょう。
 私は、前から不思議に思っていたのですが、
ロシアでは、ハイテク部品が絶対的に不足していると思います。
それでも、ロシアは、アメリカ製の戦闘機に対抗できる戦闘機を仕上げてきます。
これは、ロシア人の才能でしょうか。
 日本では、ハイテク部品が街にあふれているほど豊富に存在しますが、
ロシアの戦闘機に匹敵するような戦闘機を開発できません。
 T-50というのが、ロシアのステルス戦闘機ですが、
これは、スホーイと違って、全翼機に近い形となっています。
 さて、中国は仕入れたスホーイ35をコピーして、
廉価版のスホーイ35を作るかもしれません。
これを発展途上国に輸出するかもしれません。
 ただし、廉価版と言っても、
性能は、それなりに優れたものを作るでしょう。
中国は、コストパフォーマンスがよいものを作ります。
これは、中国人の才能と言ってよいでしょう。
 もっとも、これでは、いつまでたっても豊かにならないロシアと、
外貨を豊富に稼げる中国で、あまりにも対照的です。
 ロシア人は、発明と技術の才能はあっても、商売の才能はないかもしれません。
これは、日本人にも教訓となるでしょう。

脅威の測り方 2012 1 12
 これは、何回か掲載していますが、
大事なことなので、もう一度掲載します。
(福山隆氏と宮本一路氏の著書から引用)
 国家にとって、「脅威」とは、何か。
それは、自然災害という「脅威」もあるでしょうが、
ここでは、「軍事的な脅威」を取り上げます。
 軍事的な脅威というものは、
対象国の「意思(敵意)」と「能力」の積算と言われています。
 日本侵略の「意思(敵意)」があって、
海から、あるいは空から侵攻する「能力」があれば、
それは、「重大な脅威」となります。
 そして、脅威の程度を評価する場合、
「意思」は変動するので、「能力」を基準に分析するのが一般的です。
 しかしながら、日本人は、対象国の「能力」には目をつぶり、
「意思」、特に「敵意」の存在を脅威の第一に考える人が多いのではないでしょうか。
 一般市民のみならず、政治家、官僚ですら、
周辺国に「熱烈歓迎」されると、
それだけで「脅威ではない」と信じ込み、
それによって、国策を誤らせる人が少なからずいます。
(以上、引用)
 聞くところによると、
日本の国防予算は、この10年間、減少を続けたという。
一方、中国の国防予算は、この10年間、どうだったのか。
 こんなところにも、「熱烈歓迎」の効果が出ているのでしょうか。
こうした「熱烈歓迎」の量と回数、そして、その効果を測りたいものです。
 私は、平和ボケしている日本人の目を覚ますために、
「空母 2005 2 17」という文章の中で、
「日本は、将来的に、空母が必要になるでしょう」と書きました。
 もう一度書きますが、
軍事的な脅威の程度を評価する場合、
相手国の「意思」は変動するので、
相手国の「能力」を基準に分析するのが一般的です。






























































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